「いつだって騙す方が不利だから」
瞬いて君はまた独りごちた
今だって意味がないと知りながら
間違って仇波に飲まれそうだ

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いつか見た夢、ありありと褪せる誓い
ただもう心音は今日も踊っている

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差になって積になって和になって君のもとへ
「悲しい歌を聴かないで」って本当莫迦ね
重なって重ね合って絡まってかなり求め
侘しいだけ積み上がっていて本当莫迦ね

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陳腐な文句にこそ愛を
だとか宣うその厚顔を
食みたいその反面で
簡単なことばかり細胞膜を抜けてゆくの

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ペディキュアが皓皓と明日を照らします
そう言うと一層痛み出す創傷を
みだりに綯い私が私になっていく

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暮れる営み、肯う睡蓮の葉
だがそう心音は今日も謳っている

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嫌になって好きになって有耶無耶になって君のもとへ
「寂しい嘘を吐かないで」って本当莫迦ね
目が合って直ぐ逸らしてはにかんで誤魔化すのね
爪先立ち君の喫水線　本当莫迦ね

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差になって積になって和になって君のもとへ
「悲しい歌を聴かないで」って本当莫迦ね
重なって重ね合って絡まってかなり求め
愛しいだけ積み上がっていて本当莫迦ね